お腹が鳴るということで連想するのは、空腹の時にお腹が鳴るシーンではないでしょうか。
確かに、お腹が空くとお腹がグーッと鳴ったりします。

食事をしに店に入って、お腹がグーッと鳴ってはずかしい思いをした人もいるのではないでしょうか。

シーンとした図書室などで、お腹がグーッと鳴ったりすると、はずかしいですよね。

お腹が鳴るのは空気が関係している
お腹の音は、胃や大腸などで鳴っていて、人それぞれ音の鳴り方や聞こえ方には違いがありますが、原因はこうした胃や大腸にある空気のガスによるものです。
お腹が鳴ることは、医学用語では「腹鳴」と言いますが、腹鳴にはいくつかの原因があります。

しかし、何が鳴っているのかというと、胃の消化液や分泌物、食べた物や飲んだ物などはお腹の中を移動していきますが、この移動は消化管の蠕動(ぜんどう)運動によって起こっています。

蠕動運動によって、食べたもの、飲んだもの、分泌物などが移動する時の音が、腹鳴となって聞こえてくるのです。

腹鳴は、胃から聞こえてくる場合と、大腸から聞こえてくる場合もありますが、胃の場合は、飲み込んだときの空気が、大腸の場合は飲み込んだ空気の他に、大腸で発生したガスも影響してきます。

空腹になるとお腹が鳴る
空腹になるとお腹が鳴るのは、空腹になると胃の中がからっぽになります。

そうすると、胃はいつでも次の食事のときに食べ物が入ってきてもすぐに消化ができるようにスタンバイ状態になり、伸縮運動を活発化させるのです。

胃が伸縮運動を活発にしたときに、胃の中に貯まっていた空気が腸に送られることで、消化液や分泌物と混ざって音が出ます。

空腹でもないのにお腹が鳴る
これは胃で消化された物が腸を通過するときに、空気やガスも一緒に移動することで鳴ってしまうもので、胃腸の伸縮運動によってお腹の中の空気が圧縮されるために起こるものです。この空気やガスはやがてオナラとなります。

空気を飲み込んでしまう吞気症(どんきしょう)
吞気症(どんきしょう)は、空気嚥下症(くうきえんげしょう)とも言われ、食べるときに大量の空気を無意識のうちに飲み込んでしまうために胃にたまる空気がどんどん増えていってしまうものです。

胃が空気で膨らむため、胃の不快感や痛みを感じ、腹鳴の症状が現れてきます。
吞気症は20代から50代の女性に多いとされていて、不安や緊張からくるストレスが原因だと言われています

お腹が鳴らないようにしたい
お腹が鳴る、つまり腹鳴はお腹が空いても鳴りますが、音が大きかったり、回数が頻繁な場合は、もしかしたら、過敏性大腸炎であったり、大腸に何らかの炎症があったり、食べるときに空気を飲み込んでしまうクセがあったりします。

腹鳴がしないようにするためには、お腹の中の空気を抜くことが必要になってきます。

その方法は、息を大きく吸ってお腹に力を入れながら吐いていきます。

この呼吸を数回繰り返すことで、空気が抜けていくことがあります。
姿勢を正して背筋を伸ばしたり、ゲップをすることでも空気は抜けていきます。

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