優れた植物性蛋白質源には大豆がありますが、その大豆を使った大豆加工食品の一つに豆腐があります。
豆腐といえば、冷奴をはじめ麻婆豆腐や湯豆腐などいろいろな料理に使われています。
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栄養価が高い豆腐


豆腐はその原料が大豆ということもあり非常に栄養価に富んだ食材です。
しかも加工された大豆製品としてその消化吸収も高くなっています。
大豆蛋白質の他に、大豆油に代表される脂質、大豆レシチンや大豆サポニン、大豆イソフラボン、さらにはカルシウムやビタミンといった具合に豊富な栄養成分が含まれています。

豆腐の健康作用


大豆蛋白質は皮膚や内臓・骨・筋肉・血液をつくる原料になりますし、脂質はエネルギー源になります。
特に大豆蛋白質は血中のコレステロールを下げる働きがあり、血圧の上昇も抑えると言われています。
大豆に脂質として含まれるリノール酸は、善玉コレステロールを増やし、高血圧やコレステロールが原因となる動脈硬化を防ぐ作用があります。
大豆レシチンは脂肪代謝に働き脂肪肝にも良いとされていて、大豆イソフラボンは骨粗鬆症を予防したり、女性ホルモン様作用があることから、更年期過ぎの女性ホルモンの減少からくるいろいろな症状にも有用です。

なぜ豆腐は豆が腐ると書くのか


こんなに素晴らしい宝のような栄養価がある豆腐ですが、なぜか漢字で書くと「豆」が「腐る」と書いて「豆腐」になっています。
豆腐は別に腐っているわけではなく、大豆と水とにがりから作られます。
「腐」という漢字をみると多くの人はものが腐るイメージ、鮮度がなくなって傷んでいる様子を思い浮かべると思います。
なぜ豆腐に「腐」という漢字になっているのかというと、「腐」という漢字には、ものが「腐る」という意味以外にも意味があるのです。
「腐」という意味には、「ぷよぷよと柔らかい」という意味や「塊」という意味があります。
つまり、豆腐は、大豆を材料とした柔らかくて固めた食べ物という意味から「豆腐」というようになっているのです。

豆腐と納豆


なかには、納豆はにおいがしてまるで腐っているような感じだし、逆に豆腐は固まっているから、納豆を豆腐、豆腐を納豆と書くべきじゃないかと考える人もいるようです。
豆腐については、「腐」という漢字に「ぷよぷよと柔らかい」という意味や「塊」という意味があるということでしたが、納豆はどうなのでしょうか。
納豆は、中世の寺院で納所に置いていた豆が発行して偶然食べたら美味かったというところから、納所の大豆ということで「納豆」になったと言われています。
また殿様や皇帝にお納めする物というところから「納豆」になったとも言われています。

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