受験勉強や資格試験、知識偏重社会の中で、ものを言うのは記憶力です。
そして、たった10ヵ月、しかも独学で記憶力日本一になった男がいます。
孤高の記憶力日本チャンピオン
「世界記憶力選手権(ワールド・メモリー・チャンピオンシップ)」で好成績を出した池田義博さんで、なんと驚くことに、池田義博さんがこの世界記憶力選手権に出場したのが、46歳のときで、世界で120人中28位の好成績を収めました。
しかも、記憶術に出会ったのが45歳の時であり、独学で記憶術のトレーニングをしたのです。
世界記憶力選手権は誰でも出場できるというものではなく、池田義博さんは、45歳のときに「記憶力日本選手権」に出場し、過去最高得点で優勝をしているのです。
45~46歳という年齢で、しかも10ヵ月の記憶術の独学でのトレーニングにより、これだけの結果を出したということは、物覚えが悪いという方にとって勇気を与える結果なのではないでしょうか。
その池田義博さんが、2017年3月に、記憶力に関して自分の技術のエッセンスをまとめた本が出版されています。
それが、こちらです。
世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法
受験勉強や資格試験、いろいろなことを覚えようと思ってもなかなか覚えられない、しかも試験までどんどん時間が限られてきてしまっている。
時間のない中、早く結果を出したい、そういった人たちのために書かれたのが、まさに本書なのです。
声に出して何度も唱えよ
記憶力をアップさせるための基本中の基本、それは「声に出して何度も唱えよ」ということです。
例えば、歴代のアメリカの大統領を記憶せよ!ということになったとしましょう。
歴代でアメリカ大統領を並べると次のようになります。
トルーマン
アイゼンハワー
ケネディ
ジョンソン
ニクソン
フォード
カーター
レーガン
ブッシュ
クリントン
ブッシュ
オバマ
トランプ
さて、ここで、簡単に覚えるためにこの大統領の名前の頭文字だけ取ってみます。
するとこうなります。
「トアケジョニフォカレブクブオト」
もちろん意味がない言葉です。初めての人なら、「何、聞いたことがない言葉だけど、何の呪文?」みたいになるのも当然でしょう。
これだけの長さなら、結構一気に読むのは大変なので、これを音読しやすい長さに切ります。
例えば、「トアケ/ジョニフォカレ/ブクブオト」
そして、/の位置で区切って唱えていけば、だんだんとリズムも出てきます。
そうすると、何回か音読しているうちに、音が体になじんでくる感覚がします。
音読を繰り返すうちに、スラスラとできるようになります。
よく記憶術というと、言葉を知っている単語に結びつけて、それをイメージするといった方法が一般的ですが、中には、どうしてもイメージするのが難しいという人がいます。
しかし、音読するだけであれば、誰でもできることなので、覚える内容にもよりますが、こういったような音読による記憶法という方法もあります。
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