世の中には、意外とその違いが認識されていない似て非なるものがあります。
人間の生活は、衣・食・住が基本となりますが、その食についても、私たちが勘違いしていたりするものもあります。
また、違いを言いなさいと言われた時、すんなりと出てこなかったりするものです。
そうしたものの代表例を見ていくことにします.
ビール・第3のビール・発泡酒
ええい! そんな面倒臭いこと考えたってしょうがないうじゃないか。飲んで美味けりゃそれでいい!
確かに正論ですが、まあ一般的に、琥珀色をしていて泡がでてくるアルコール飲料を一般的にはビールと言っていると思いますが、法律というものがあります。
ビールはお酒類ということで、しばっている法律も酒税法ということになり、この酒税法で、ビール、第3のビール、発泡酒の3つに分類されます。
ビールは、麦芽・ホップ・水を原料に発酵させたものです。麦芽以外の原料も使われることがありますが、麦芽の半分以下と決められています。
第3のビールは、麦・麦芽以外を原料としたもの、発泡酒にスピリッツなどのアルコール飲料を加えたものとなっています。
発泡酒は、麦芽以外の原料が麦芽の半分を超えているものになります。
酒税を安くということで、ビールメーカーは発泡酒などを開発してきましたが、ここにきて、ビールも第3のビールも発泡酒も、税額を一本化するという動きがでてきています。
国が決める税制に、いろいろと振り回されるメーカーも大変だと思います。
牛乳・加工乳・乳飲料
牛乳は、成分の違いや添加物の違いでいろいろと分類されています。
牛乳は、生乳を加熱殺菌したものであり、他の原料を加えたりしてはいけないことになっています。たてえ水でも加えることはできません。
成分は無調整です。
低脂肪牛乳は、生乳から乳脂肪分だけを減らしたものです。
無脂肪牛乳は、生乳から乳脂肪分だけを減らしたもののうち、乳脂肪分を0.5%以下にしたものです。
加工乳は、生乳にバターや脱脂粉乳などの乳製品を加えたもので、乳成分を濃くした濃厚タイプなどがあります。
乳飲料は、乳製品以外の原料も加えたもので、カルシウム・ビタミン・鉄分などの栄養を補強したタイプや、珈琲や果汁などを加えたものなどがあります。
和牛と国産牛
私たちがスーパーなどの行くと、そこで販売されているのは、和牛・国産牛・輸入牛の3種類があります。
輸入牛は、オーストラリアやアメリカ、ニュージーランドなどから輸入しています。
実は、輸入牛は、和牛と国産牛を合わせた生産量よりも多くなっています。
国産牛には、外国産の牛も含まれます。
ええ、それはウソじゃないか!と思うかもしれませんが、日本で3ヵ月以上飼育した外国産の牛は、国産牛となるわけです。
それでは、和牛と国産牛はどう違うのかというと、和牛は、明治時代の日本の在来種に外国種を交配して改良されたもので、黒毛和種、褐色和種、日本短角種、無角和種などがありますが、黒毛和種が全体の90%を占めます。
日本のブランド牛である、松阪牛、神戸牛、近江牛、米沢牛などは、黒毛和種になります。
懐石料理と会席料理、どちらが正しい?
結論を先にいうと、どちらも正しいことになります。
和食のフルコースというイメージですが、懐石料理はお茶の席の前にいただくもので、会席料理は宴席で出される日本料理になります。
本来懐石料理というのは、抹茶をいただく前に、お腹を満たしてお茶の味をしっかりと味わえるようにするためのもので、一汁三菜の簡素な料理になります。
会席料理は、宴会での料理で、こちらは本格的な和食のフルコース。
冠婚葬祭や宴会、旅館などで出されます。
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