よく、日本のスポーツ選手は和を大切にし、外国のスポーツ選手は個を大切にするなどと言われています。


FOR THE TEAM の日本人


サッカーでも日本のチームは、チームプレーを大事にしますが、アフリカや南米の選手達は、個人技でどんどんと攻め込んできます。
もちろんこれには、体格というものもあるでしょう。体格で劣っている日本人は、チーム全体の組織力で、個々の劣っている部分をカバーしようとします。


もちろん、こうしたことも、日本のチームが和を大切にするのに、外国の選手はチームよりもまず個だというようなイメージを与えてしまったりします。


これは、周りの環境というのもそうでしょう。
もちろん、外国の選手がチームの和とか、勝利への貢献といった考え方がないというわけではありません。しかしそれよりも、個人の成績や評価ということを気にしてしまう人が多いと思います。


ビジネスの社会でも理解できる個を大切にする欧米の考え方


日本の企業は、最終目的は企業全体として売り上げをあげ、利益をあげることということで、そのためには人財が大切ということで、人財を大切にします。
一時的にマイナスになったとしても、長い目でみて人を育てようとします。


しかし、外資系企業では、契約は1年単位。3ヵ月である程度結果を残せなければ、契約打ち切りなんてこともあったりします。
日本の場合は、もう少し長い目でみるでしょう。
すると、すぐに結果を出さないとなり、会社のチームの和だなんていってられません。いかに自分がこんなすごいことをして、これだけ成果を上げたんだということを言うために、なりふりなんてかまわなくなってきます。
日本人なんかは、自分の手柄でも後輩にゆずったり、周りもそれを「ああ、後輩を育てているんだろうな」と腹芸でわかったりしますが、そういったことは欧米人にはわかりません。


なんでも、でてきた数値だけをもとに評価をし、それが合理的なんだと甚だしい勘違いをしているのが欧米人でしょう。


損して得とれは難しい?


利口な日本人は、数字には現れてこない大切なものを理解しています。
わかりやすく言えば、欧米の考え方では、「損して得とれ!」ということができないのでしょう。


こんなことなので、欧米人はとにかく自己アピールがすごく、自分が100のことができるのでれば、自分を120、いや150、場合によっては200のことができるかのようにアピールし、アピールした後に努力するといったケースが多いのではないだろうか。
逆に日本人は、100のことができても、いやいや私ができるのは80ですとか、70ですとか、控えめに言う人がいます。そのほうが、もしそれで100できたら、後々評価が上がるということを計算しているのかもしれませんし、下手に自分にプレッシャーかけるよりは、楽して達成できる範囲のことしか約束しないというような考え方があるのかもしれません。


どちらがいいかは、それぞれの考え方なので、はっきりとは言えません。


しかし、競争が激しいメジャーでは、メジャー昇格して数打席もバッターボックスに立っていないのに、すぐにまた傘下の3Aに落とされてしまうというようなケースもあります。


日本なら、2~3度失敗しても、4~5回はチャンスを与えてもらえるということはありません。
仕事=契約、契約どおりにできなければ=クビ! こんな考えですので、メジャーでは、チームが試合に負けても、自分が5打数5安打だったら気分最高! とか、自分がホームラン3本打てたからそれでいいやなんて選手も多くでてきてしまいます。


内心は知りませんが、日本人選手のインタビューなどを聞くと、5打数5安打しても、3本ホームラン打ったとしても、「活躍できたかもしれませんが、チームが勝たなければ、何の意味もありません」といったことになります。欧米の選手は万々歳の選手が多いのではないだろうか?


根本的に考え方が違うのかもしれません。

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