すり傷、小さな切り傷、ひっかき傷、軽い火傷など、こういった時に登場するのが絆創膏です。
絆創膏というと、普通は水道水で傷口を洗い流して清潔にし、軽く水を拭き取り、絆創膏を貼って、皮膚を乾かした状態で、かさぶたをつくらせて治療していくというやり方で治療されます。

絆創膏には、傷口をふさいで乾燥させ、早くかさぶたを生成させ治していくと同時に、傷口が周りからの刺激や衝撃を強く受けないように保護する意味合いもあります。

いろいろある救急絆創膏

絆創膏といって連想するものが、家庭や学校・職場などの救急箱に入っている、いわゆるバンドエイドに代表される救急絆創膏です。
傷口に当たる部分がガーゼだけのものは医療機器の救急絆創膏になりますし、ガーゼに消毒液などの薬剤がしみこませてあれば、医薬品等になります。
傷口の新しい治し方
傷口を乾燥させてかさぶたを作るという治療法とは別に、傷口のうるおいを保つことで傷口を早く治す方法があります。
簡単なやり方だと、ラップを切り、白色ワセリンを塗り、その白色ワセリンがついた面を傷口に当たるようにして、ラップで包みテープで固定します。
傷ついた皮膚からは、滲出液がでてきています。実はこの滲出液には傷を治す力が備わっているのです。
白色ワセリンを塗ったラップを巻くことで、傷口のうるおいを保つことができます。

すると、滲出液の自然治癒力が働きやすい環境になり、傷が治っていくというものです。

傷口の治りを早める滲出液を利用した、ふくれる絆創膏
救急絆創膏の他に、滲出液を利用して早く治す絆創膏が開発されています。
切り傷やすり傷はもちろん、靴ずれなどのケアにも適しています。

滲出液を利用する絆創膏は、外側は防水カバーフィルムとなっていて、皮膚側にはハイドロコロイドパッドが使われています。
防水カバーフィルムは、高い防水効果と優れた通気性を兼ね備えていて、薄くて肌にやさしくなじみます。

皮膚側のハイドロコロイドパッドは、傷口から出てきた滲出液を吸収・維持する働きがあり、このことで傷口の湿潤環境ができ、傷の治りが早くなっていきます。

ふくれる絆創膏というのは、ハイドロコロイドパッドが、傷口からの滲出液を吸収・維持することで白くふくらむのです。

傷口からの滲出液を利用して、湿潤環境下で傷口を早く治していくには、白色ワセリンを塗ってラップを巻くという方法がありますが、防水性や通気性にすぐれた防水カバーフィルムと、滲出液の吸収・維持にすぐれた素材であるハイドロコリドパッドを使った絆創膏を使うと、より効果的に治療することができます。







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