体を美しく見せたいというときに使われるのが化粧品ですが、化粧品では、肌にうるおいを与えたり、肌をひきしめたりすることはできます。またメーキャップ化粧品では、目をある程度大きく見せたり、小じわや小さなシミを隠すといったことはできます。

しかし、エラがはってる、目が一重、鼻が低いといったコンプレックスを抱えている人も少なくありません。
こうしたものは化粧品でどうにかできるものではなく、そこで美容整形というものが行われています。

美容外科でメスを入れるものから、メスを使わないプチ整形などもありますが、多くの場合が、美容目的ですの自由診療となっています。

美容整形の光と影

多くの美容整形を行っている美容外科は、クライアントの悩みを少しでも解消したいという思いでやっていると信じたいところですが、中にひあ、モラルにかけた金儲け主義の医者も一部にはいます。

美容整形分野は、基本的には目的からして保険が利かない自由診療ということになります。
今では、インターネットも普及して、情報もだんだんオープンになってきていて、美容整形する人も、いろいろな美容外科のホームページをチェックし、見比べながらチョイスすることができるようになっています。

しかし、それでも、劣悪な手術をする美容外科でトラブルになったり、意思の疎通から自分の思うような整形ができずトラブルになったりというケースが後を絶ちません。

ひどいケースだと、事故を起こしたり、トラブルを多数抱えている医者が、クリニックの名前を変えて再び開業しているなんていうケースもあります。

日本美容外科学会ってどっち?

Google でも yahoo でもいいので、とにかく検索エンジンで、『美容 学会』または『日本美容外科学会』と入力してみてください。
たぶん、検索結果の1番目と2番目は、「日本美容外科学会 JSAPS」と「日本美容外科学会(JSAS)」になっているのではないでしょうか。

JSAPS? JSAS? どちらかがスペル間違ってる?

いえいえ、これはスゴイことなのですが、『日本美容外科学会』が2つ同じ名前で存在しているのです。
つまり、JSAPSとJSAS、どちらも日本美容外科学会です。 つまり両方正解。

JSAPSは、1977年に設立しています。大学の形成外科出身者が中心となっています。
JSASは、1966年に設立しています。形成外科が確立する前から、美容外科を開業していた医者たちが集まった団体になっています。

この2つが対立しちゃっているために、美容外科では日本医学会に加盟できていません。
2団体は、さすがに対立したままじゃまずいのではと考え、一時期歩み寄ろうとしていましたが、2012年に専門医制度を巡り再び対立し、歩み寄ろうとする話は破談になってしまっています。

美容外科は、本来、新しい技術を取り込み、進化が著しい分野であるにもかかわらず、適切な情報提供や啓蒙活動がうまくできていない状況が続いているのです。

しかも美容外科領域は基本的に自由診療ですので、国が積極的に規制をかけているということもないので、医師の腕と裁量が大きく左右される分野でもあります。

業界がこんな状態というのは、どうにかしてほしいところですが、美容整形・美容外科を選ぶ際には、しっかりと情報収集し、きちんと説明を聞き、納得してから行うことが大切になってきます。


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