日本人は世界の中でも、英語が苦手な国民として知られています。
これは、日本語の特殊性にも一因があるように思われます。

なかなか聞き取れないリエゾン

他の欧州の言語は、さすがに単語等は違いますが、文法や語順は非常に似ています。
また英語には、フランス語由来のものやドイツ語由来のものもあり、単語は違うとはいえ、特に言葉が専門的になればなるほど、似たようなスペルになってきていて、だいたい推測することもできます。

欧州言語は、アルファベットを用いていますが、日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字であり、文字もぜんぜん違います。

中国語や韓国語も漢字やハングル文字で、アルファベットとは違うものですが、中国語の場合は、まだ語順が日本語よりも英語に近くなっています。

語順や文法が違うことで、直観的に理解しずらくなっているということは事実だと思います。

さらに日本人が英語を学ぶ上で大きな壁となっているのが英語の周波数です。英語の発音の周波数と日本語の発音の周波数は違い、英語の方が高くなっています。
これが日本人が英語を聞き取りにくいと感じる原因になっています。さらに英語の場合は、リエゾンといって発音がつながって、違うものに聞こえる場合があります。

日本語では、単語を1つ1つはっきり区切って発音しますが、英語では、単語と単語がつながって発音されます。

たとえば、Would you like ~? を発音する場合、1語1語切って発音すると、「ウッド・ユー・ライク・・・」となりますが、実際には単語がつながって発音されるので、「ウッジューライ」と聞こえます。

よく、外人が話す英語を聞くと、全然意味がわからないどころか、発音されている単語自体も聞き取れなかったりしますが、日本人が話す英語になると、非常に聞きやすく、何を言ってるのかはっきりわからなくても、キーワードなどが聞き取りやすいのに気づくことがあるかと思いますが、これは、周波数の問題であったり、単語が1語1語切られて発音するといったところにあるのかもしれません。

コーパスをしっかり理解

英語には、言葉の相性というものがあります。コーパスとは簡単に言うと、英語の例文をデータベースにしたもので、英語の用法、単語の使われ方といった部分になります。

たとえば、「服をすぐに着なさい!」と英語で言おうとしたときに、多くの日本人がやってしまう間違いが

「Wear your clothes at once!」としてしまいます。

正解は、Put on your clothes at once ! となるわけですが、どうしてWear じゃいけないのかというと、Wearには、体にぴったりとつけているという意味があります。
つまりWearは、状態を表す言葉で、put on は動作を表す言葉になっているところにポイントがあります。

つまり、wearは、服を着るという瞬間的な文章にはなじまず、動作を表すput on が適切ということになります。

wear perfume は、香水をつけている。 put on perfume は、香水をつける行為をしているということになります。

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