幸福な人生を手にいれることは、今現在の自分の状態について、どのように思っているかによって大きく違ってきます。
例えば、日常生活において、ある出来事が起こった場合、当人の状態が大きな問題となり、人生のすべてが自分の状態の結果であるといっても過言ではないと言われています。

ある人に同じ出来事が起こった場合でも、自分の状態(どのような感情を抱くか)によって大きくその結果が違ってきます。
会社をリストラされた場合、ある人は不安な気持ちになるでしょう。そしてその不安な気持ちから、人生が終わりかもと思ったり、いろいろなことをあきらめてしまったり、何もかも投げ出してしまえと思ってしまったりします。
一方、ポジティブで自信満々の気持ち・感情を持っている人は、リストラに関して、より充実感が得られる仕事を見つけるチャンスかもと考えたり、新しい事業を起こす機会かもととらえます。そして、今までのようにもう二度とつまらない仕事にたよらなくても住むように、完全な自立と自由を手にいれてやろうと思ったりします。

それでは、自分の状態とは何ぞやと考えてみます。
自分の状態によって、同じ出来事が起こっても、その結果が大きく変わってくるもの、それはこの自分の状態を少しでも返ることができれば、自分の状態が変わり、結果が変わってくるものです。

そして今の自分の状態を築いているものの1つに、過去の経験と知識があります。人間があるものを判断するときのベースになっているものが過去の経験でありいろいろなものから得た知識と言えるでしょう。
身体の使い方も今までと違う使い方をしてみることにより状態を変えるためのドライバーになるでしょう。もちろん、自分の持っているスキルを磨くというのも自分の状態を大きく変えるということになります。

ローマ皇帝にして、哲学者のマルクス・アウレリウスの言葉に次のようなものがあります。

「偽善も、自己愛も、現状に対する不満のすべてを捨てて、生活のひとつひとつの行動をそれが人生最後の機会だと思って行うようにすれば、心の平安が得られるに違いない」

とにかく不平不満は捨てて、人生これで最後だと思って行動するぐらいの心意気で決断をすれば、余計なことに悩まずゆったりとした気持ちで決断できるというものです。
また、このマルクス・アウレリウスは次のような言葉も残しています。

「名声を追う者は他人の行動に己自身の善をおく。快楽を追う者は善を己の官能におく。
しかし、賢者は己の行いに善をおく。」

自分の行動を決定するとき、それに善をおくのが賢者だとも言っています。

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