食品の機能性成分については、いろいろありますが、有名なところでは、オリゴ糖、ペプチド類、キチン類があります。

1.オリゴ糖

①フラクトオリゴ糖
ショ糖にフラクトースが1~3分子結合したものがフラクトオリゴ糖です。
フラクトオリゴ糖は、野菜や果物など天然にも広く存在しています。そしてその生理機能としては、虫歯予防、難消化性、ビフィズス菌増殖因子、便秘改善、脂質代謝の改善、腸内腐敗物産生の抑制などが報告されています。

②ガラクトオリゴ糖
乳轄にガラクトースが1~4分子結合したものがガラクトオリゴ糖です。天然では母乳中に存在していて、生理機能としては、虫歯予防、ビフィズス菌増殖因子、便秘改善などがあります。

③イソマルトオリゴ糖
イソマルトオリゴ纏は、でんぷんを原料としたイソマルトース、イソマルトトリオース、パノースなどのオリゴ糖の総称で、清酒・みそ・しょうゆなどに含まれています。虫歯予防、ピフィズス菌をはじめ腸内有用細菌の増殖、腸内フ口ーラの改善,腸内腐敗物産生の抑制、便秘改善などが認められています。

④大豆オリゴ糖
大豆に含まれるオリゴ糖の総称です。スタキオース、ラフィノースをいいます。
マメ科植物全般に含まれ、大豆加工品(きな粉・煮豆・豆腐・豆乳など)に多く含まれています。
大豆オリゴ糖は難消化性、ピフィズス菌増殖因子,腸内フローラ改善、、腸内腐敗物産生の抑制、便秘改善などがあるとされています。

2.ペプチド

①カゼインホスホペプチド (CPP)
牛乳たんぱく質カゼインの消化過程で生成されるペプチドです。
トリプシンなどの消化によって乳カゼインより作られ、カゼインホスホペプチドは小腸下部でカルシウムを可溶化して、カルシウムの吸収を促進させる機能があります。

②魚介類由来のペプチド
いわしのたんぱく分解物です。アミノ酸残基3~6のペプチドで、このペプチドは、昇圧物質であるアンジオテンシンⅡの生成を担うアンジオテンシンⅠ変換酵素(ACE)を阻害して血圧を下げる機能があると言われています。

③食品ペプチド
たんばく費が分解されるとペプチドになりますが、この生成されたペプチドを食品ペプチドと言っています。
食品ペプチドは、みそ・しょうゆ・チーズなどの発酵食品に多く含まれていて、他の食品にはほとんど含まれていません。
しかし近年、摂取したたんぱく質が消化の過程で生じる様々なペプチドに、たんぱく質やアミノ酸にない生理機能成分が含まれることがわかってきています。

④分離大豆たんぱく質
分離大豆たんぱく質をブ口テアーゼで消化した後の未消化性のペプチドを言います。血清コレステ口ール低下作用が認められています。

3.キチン

①キチン
N-アセチルグルコサミンが多数結合した多額です。えび・かになどの甲殻類に多く含まれ、水や希酸に溶けません。コレステロール低下作用、免疫強化機能,抗菌・抗力ピ機能などがあるといわれています。

②キトサン
キチンの脱アセチル化合物で水や希酸に溶けます。コレステロール低下作用、免疫強化機能、抗菌・抗カピ機能などがあると言われています。

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