最近の化粧品には、製品におなじみのアレルギーテスト済の表示のほかに『ノンコメドジェニック』という表示がある場合があります。
『ノンコメドジェニック』って何なのだろうか?
『コメド』というのは「ニキビ」のことで、ノンコメドジェニックは、コメド(ニキビ・角栓)形成に影響すると言われ、ニキビの炎症を悪化させる可能性があるとされている不飽和脂肪酸等を極力使わず、ニキビができにくいような成分構成になっている化粧品ということです。
従って、ノンコメドジェニックを使っていれば、ニキビができませんよ! ということではありません。

つまり、ノンコメドジェニックとは、ひと言で言えば、ニキビの元であるコメド(角栓)ができる可能性が低い成分でできている化粧品ですよという事になります。
コメド(ニキビ)は、皮脂腺から分泌される皮脂が沢山出ることによって発生し、毛穴の中を詰まらせてしまう場合もあり、毛穴が炎症を起こすようになり、これがニキビになっていく場合があります。
コメドを正確に言うと、『ニキビの第一段階と言われている非炎症性の皮疹で、脂腺性毛包内に細菌・皮脂・角質などが詰まった状態』です。
化粧品会社では独自にチェックを行い、使用することでこのコメドができるかを検査している商品もあります。
(ただし全ての人に良いというわけではなく、合う合わないという個人差はどうしてもでてきてしまいます。)
お肌に優しいオイルフリーで保湿やニキビ予防が期待できるものもあります。

○ノンコメドジェニックテスト
ノンコメドジェニックテストは、通常皮脂腺が比較的多いとされるヒトの背部(通常、脂腺性毛包が広く分布する上背部)に、48時間、閉塞適用処置を、同一部位に1週間に3回、4週間にわたって塗り、その後、樹脂にて塗布部位の角層を剥離し、顕微鏡下でマイクロコメドの数を数えて評価する試験法です。これはかなり厳しい検査と言われています。

 Visual Dermatology VoL.5 No.5 2006

中には、「オイルフリー化粧品」というコピーをうたった商品がありますが、オイルフリーとは、その名のとおり、オイルが配合されていないことを言います。
スキンケアの使用感で、ベタつきが嫌いでサッパリした使用感を重視する人達は、商品選択の一つの指標になっています。また、オイルがニキビを引き起こすと言われているので、「この化粧品はオイルを含んでいませんので、にきびの原因になることはありませんよ」という意味合いの事を暗示させていると思われます。


実際にコメドを形成しやすいとされている成分を列記してみました。
次の成分は、避けたほうが良いでしょう。

●コメド形成をすると言われている成分
アマ種子エキス
イソステアリン酸イソプロピル
オリーブ油
オレイン酸
オレイン酸デシル
オレイン酸メチル
カカオ
キサンテン
牛脂死亡酸カリウム
牛脂脂肪酸ナトリウム
コールタール
コーン油
ステアリン酸オクチル
ステアリン酸ブチル
ネオペンタン酸イソステアリル
パルミチン酸を含む成分
プロピオン酸PG-2ミリスチル
プロピオン酸ミリスチル
ミリスチン酸を含む成分
ラウリルアルコール
ラネスを含む成分
ラノリン
ラノリンアルコール

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