日本では土用の丑の日とくれば、暑い時期であり、それを乗り切る栄養をつけるためにスタミナ食のうなぎを食べるという習慣が古くよりあります。
平賀源内が売り上げが伸びず困っている鰻屋に、「本日土用丑の日」と看板を書いたのがはじまりだという説もあります。
ウナギ科ウナギ属は18種類いて、日本でよく食用とされているニホンウナギもこの仲間であるが、ウナギと名前はついているが、デンキウナギやヤツメウナギは、ウナギの仲間ではなく、原始的な無顎魚類に分類されています。
うなぎは、美味しくて私も大好物なのですが、最近気になるニュースとして、ニホンウナギがIUCN国際自然保護連合でレッドリスト(絶滅危惧種)に載せるかどうか検討されています。
実はこのレッドリストは、法的な拘束力はないのですが、ワシントン条約に大きな影響力があるので、将来的に国政取引規制となる可能性が非常に高くなってしまう可能性があります。
川で自然に取れる天然うなぎも、稚魚のシラスウナギにエサを与えて養殖するうなぎも、激減しています。
もう、
「養殖(×洋食)し、食べるウナギは、和食なり」
なんて、くだらないジョークを言っている場合ではありません。
激減してしまった理由としては、うなぎが上る川の護岸工事やダム建設、台湾・中国とのし烈なシラスウナギ争奪戦、それに対する対策の遅れなどがあげられています。
通常、うなぎ専門店などに行くと、松・竹・梅の梅でも3000円はしてしまいますが、さらに値段が上がり、本当の高級食材になってしまうでしょう。
うなぎは、肝と腎の働きを助けて、気と血を養い、疲労回復・老化防止・精神の疲れに効果があるとされてきました。
漢方独特の言い回しですが、気は体の生命活動を行うエネルギー源、血は血液とそれが運ぶ栄養素のことという解釈でよいかと思います。
肝は、気や血の流れを司るとされ、消化を助け運動機能と深く関係しています。
腎は、水分代謝等を管理し成長発育や生殖機能と深く関係しています。
栄養成分を見てみると、蛋白質、ビタミンA・D・Eといった脂溶性ビタミンが豊富に含まれています。
ちなみに、ウナギといえば山椒をかけて食べますが、これはウナギに含まれている脂肪分の酸化を抑えて消化を促す作用があるといわれています。
ウナギだけに、長くてつかみどころのない話になりそうですが、ウナギが高級食材になっていってしまうとうのは、寂しい気がします。
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