アーユルヴェーダというと伝統的なインドの医学ですが、アーユルは命、ヴェーダは知識を意味していることから、『生き方の知識』ともいうべきものです。
アーユルヴェーダは紀元前5000年のインド原始ドラヴェタ語族の文化がその原型と言われています。
『リグヴェーダ』と呼ばれる期限善2500年の書物には、67種の薬用ハーブリストの情報が、外科医術等とともに記載されています。
16世紀にはヨーロッパ人が侵略してきたことによって、西洋の知識が持ち込まれ、一時期アーユルヴェーダ医学は錐体しましたが、1920年にインドの独立気運が高まると同時に、伝統的なアーユルヴェーダは復活してききました。

アーユルヴェーダは、ドーシャと呼ばれる基本3要素のバランスを保つことにあります。
3ドーシャ
  ピッタ(胆汁・火の要素に関連)
  ヴァータ(風・空気やエーテルの要素に関連)
  カパ(痰や湿、水や地の要素に支配される)

内なる生命力であるプラーナも重要な要素で、それを脈で感じとります。

プラーナ(生命力)は火を生み、消化や精神エネルギーの火を生み、呼吸は火に勢いを与える酸素とともに深く関連します。

体内の火は『アグニ』と呼ばれていて、これがプラーナと結びつくことによって『オジャス』すなわち、良い消化力(分泌液や体液)が生まれ、健康につながります。そして消化機能が不十分であれば、排泄物(アーマ)が多くなってアンバランスを生じます。

古代サンスクリット書物では、2つの基本原理としてプラクトリ(無意識の性質やエネルギー)と、プルシャ(意識や事物)の絶え間ない相互作用によるものとされていて、プルシャはさらに3つの本質的性質に分けられています。
それが、サットヴァ(認知・明瞭)、ラジャス(行動)、田益(欲望や物質)になっていて、これらの性質は3つの精神力であるブッディ(知力)、アハムカラ(自我)、マナ(心や精神)を生みます。

アーユルヴェーダをハーブの視点でみてみると、インド全土で約2,500種のハーブが使用されています。しかし偉大な伝統のあるアーユルヴェーダ医学で使われているのは約800種です。家庭には、おばあちゃんの袋と呼ばれるマハラストラがあり、その中に治療効果のある家庭用ハーブがぎっしり詰まっています。

アーユルヴェーダのハーブは、ウコン・サフラン・ビャクダン等、西洋でも良く知られているものが多く、ハーブは中国伝統医学と同様にレシピとして組み合わせて使用されます。
ハーブは強壮効果を高めるために、精製したバター(ギー)やミルクでしばしば服用されます。

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