えええ~!!!

大根の色が白じゃないですってぇーーーーー

そんなこと言われても、わたし~~~

   もう、大根乱 (大混乱)!!!!!!!


と、ダジャレを言っている場合ではありません。
大根の本当の色は、実は白じゃなかったのです。

大根というと、大根おろし、ふろふき大根、ぶり大根、味噌汁の具、おでん、刺身のつまと、和食にはなくてはならない名脇役です。
大根おろし一つとってみても、サンマ等に添えられたり、おろしそば等として食されたり、私たちの食生活を豊かなものにしてくれています。

名脇役に大根とくれば、連想するのは『大根役者』ですが、大根役者の語源については、諸説あります。

●大根役者の語源の由来は?

大根は滅多に食あたりしないので、「当たらない役者」から来たという説、大根の鈍重な形から連想されたという説がありますが、大根の色を由来としているのではないかという説もいくつかあります。

大根が白いことから、「素人」とかけたという説、下手な役者ほどおしろいを塗りたくるということからきたという説といった具合です。

●大根の色は白というのは大間違い?

大根と言えば、『白』ということですが、もちろん、みなさんが八百屋で買ってくる大根は白色をしています。
ところが、大根の本当の色ということになると、『白ではない』のです。

いやいや、いやいや、何を馬鹿なことをおっしゃってるんですか。八百屋で売っている大根は白じゃないですか?
まさか大根の色は黒だなんて言わないでしょうね。

なんて声が聞こえてきそうですが、もちろん黒ではありません。

●大根の色が白ではない理由とは

それじゃ、何色なんだよ!

それは、大根を使った料理にヒントがあります。刺身のつま、大根おろしは確かに白い色をしていますよね。でも、おでんで食べる大根、ぶり大根の大根、味噌汁の中に入っている大根は何色をしていますか?

そうです、透明とまではいかないまでも、半透明になっていて、決して『白』ではありません。
つまり、大根は煮ると色が薄くなってきて、だんだんと透き通ってきます。

大根は、本来の色は白ではなくて、半透明ということが言えるのです。

大根は小さな孔が無数に開いています。だからこそ、ぶり大根やおでんの大根は、味が染みてて美味いのです。
大根の孔は、そのひとつひとつの表面がさらに無数のデコボコで覆われています。かなりの表面積ですね。どうりで味がよく染みるわけです。

この無数のごく小さなデコボコに光が当たると、その光が乱反射してヒトの目には白く映ります。

これを煮込むとどうなるかというと、水分が孔やデコボコの中の空気を押し出していきます。つまり孔やデコボコが水分で覆われ、光の乱反射がなくなり、従来の半透明の大根の姿が現れてくるのです。

ちょうど、透明な氷をかき氷にすると白くなるというのと逆の現象なのでしょう。



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