例えば成長ホルモンは、美容や健康を維持するために必要なホルモン、セロトニンはほっこり幸せホルモン、コルチゾールは覚醒ストレスホルモン、オキシトシンはなでなで平和ハッピーホルモン、食欲を抑止するレプチンは美魔女ホルモンと言われることもあります。
こんなホルモンの中で、美容と健康という観点からみると、アンチエイジング・減量、さらには生活習慣病のリスク軽減にも関与する奇跡のホルモンとも言えるアディポネクチンというホルモンがあります。
不老健康長寿ホルモン
人間の永遠のテーマが不老不死だとすると、そこまではいかなくても、関係が深いとされているのが不老健康長寿ホルモンのアディポネクチンです。
実は、このアディポネクチンというホルモンを発見したのは日本人で、発見されたのは比較的最近、21世紀に入る少し前の1995年なのです。
1995年というと、ちょうど野茂投手がメジャーに挑戦した年で、DREAMS COME TRUEのLOVE LOVE LOVE やスピッツのロビンソンがヒットした年です。
アディポネクチンは脂肪細胞から分泌され、血糖値を一定にしたり、脂肪燃焼を促したり、炎症を鎮めたりする働きがあり、生活習慣病のリスクを下げ、まさに不老健康を目指すホルモンです。
その後もアディポネクチンの研究は進み、慶応大学が行った研究によると、100歳以上の女性のアディポネクチンと、20歳代の人のアディポネクチンの濃度を比較した結果、100歳以上の女性のほうが約2倍程度アディポネクチンの濃度が高かったという結果も出ています。
つまり、ホルモンというと加齢とともにその分泌量がどんどん減っていってしまうというイメージですが、アディポネクチンは加齢によってもその分泌量が減らない可能性があるということが言えるでしょう。
アディポネクチンの分泌を高めるには
こんな不老健康長寿ホルモンのアディポネクチンですから、当然多く分泌されるようになるにはどうしたら良いかということに興味がわく人も多いかと思います。
まずは食材ということですが、アディポネクチンはω3脂肪酸(魚油)や食物繊維が多い雑穀・玄米、大豆食品、緑茶、海藻、柑橘類、緑黄色野菜、ウコンなどを摂取することで高まると言われています。 また、適度な運動によっても高まるとされています。
一方で、アディポネクチンが低下してしまう習慣としては、肥満・メタボ・糖尿病などがあります。
やはり、野菜中心の食生活、適度な運動が良いということになるのでしょう。
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