便秘は、なかなか便が出なかったり、お腹が張ったりして結構つらいものです。
便がでない状態が続くと、腸内で有害物質が多く産生し、それが血液中にはいり身体中をめぐり、なんとなくだるくなったり、肌が荒れてきたりすることもあります。
そんな便秘は、自律神経と深い関わり合いがあります。


便秘改善のキーワードは『自律神経』


腸の働き、蠕動運動は自律神経によって支配されています。残念ながら自律神経は、意志とは無関係で身体の働きをコントロールしている神経なので、便秘ぎみだから、腸管よ動け~! 動け 動け 動け 動いてよ~! などと、エヴァンゲリオンに出てくる碇シンジ君みたいなことを言っても、根性で動かそうとしても動いてくれません。


自律神経には、交感神経と副交感神経があり、この2つは、いわば相反する働きがあり、それぞれバランスをとることで、うまく身体をコントロールしているのです。
朝起きると、交感神経があがり始め、やがて日中でピークをもうかえ、夕方から夜にかけては逆に副交感神経があがってきます。
よく、自律神経が乱れていると言ったりしますが、その多くは副交感神経の機能が低下気味になっている場合が多いので、副交感神経を高めるよう意識して生活することが大切です。


自律神経と腸の蠕動運動


腸の蠕動運動は、昼間にも行われますが、どちらかというと夜、寝ている間のほうが活発に行われます。なぜならば、腸の蠕動運動は副交感神経が優位になったほうが活発になるからです。副交感神経が高まり、腸の蠕動運動が活発になれば、便が出やすくなり腸内環境も改善されていき、便秘改善につながっていきます。


便秘を改善するための3つの生活習慣の改善とは


そこで、副交感神経がしっかりと働くようにして、自律神経のバランスをとるべく、生活習慣の改善が、便秘改善の近道となります。


0時前に寝る


そんなこと言っても、仕事があるしそういうわけにはいかないという人もいるでしょう。また夜勤の仕事があるから無理という人もいるでしょう。
でも人間の体内リズムからすると、副交感神経が活発に働く時間帯は、夜の23時すぎから夜中の3時ごろにかけてで、副交感神経が活動のピークを迎える0時ごろまでに寝ることで、腸の活動が最も活発になってくるいわゆる腸のゴールデンタイムにしっかり寝ることが大切です。
そして朝を来たら、しっかりとカーテンをあけて光を浴びることで、自律神経のスイッチを切り替えることも忘れずに。


朝食は便秘改善に重要


食事をすると、交感神経の働きが活発になってきます。そして食後には消化を行うために副交感神経の働きが活発になってきます。
朝食を抜くということは、1日のうちの一番最初において、この食事による自律神経の変化が起きにくくなっていまい、自律神経のバランスを崩しやすくなる原因になります。
朝はゆっくり食事をしてる時間なんかないよ!という人でも、バナナ1本で良いので食べる習慣をつけることが大切です。


就寝3時間前までに食事をすます


おいおい、そんなこといったって、会社の残業で家に帰るのは23時でそれから食事するとすると、それこそ寝るのが2時や3時になっちゃうよという人もいるかもしれません。でも便秘のことを考えれば、食事は就寝前3時間までに済ませておくことが大切です。
なぜならば、食べてからすぐ寝てしまうと、交感神経が高ぶっているままの状態で眠ることになってしまうので、副交感神経によって行われる腸の消化活動が不十分になってしまい、それが便秘につながってしまうからです。


生活のリズムのなかで、0時には寝るというのは難しいという人もいますが、寝る時間から逆算して夕食をとったり、朝バナナ1本は口にするといったことならば、どうにかできると思います。まずは生活習慣を見直してみることも大切です。



参考:
便秘改善!すぐに副交感神経の働きを高める超簡単「ワンツー呼吸法」

 カテゴリ

 タグ