キューティクルケアの「キューティクル」って何? ということですが、何なんでしょうか。
よくキューティクルケアとかいう言葉を耳にするかと思いますが、『キューティクル』って何なんだろうか? 毛髪・髪の毛とキューティクルってどう違うんだろうかという人もいるでしょう。
キューティクルと聞くと「きゅー ってくる」とかいう駄洒落ではなく、毛髪つまり毛幹の一番外側の部分がキューティクルになります。
毛髪つまり毛幹は、外側から中心部に沿って並べていくと
キューティクル cuticle (毛小皮)、コルテックス cortex(毛皮質)、メデュラ medulla(毛髄質) と3層になっていて、その中で一番外側がキューティクルということになります。

○キューティクル
毛根から毛先に向かって、ウロコ状に重なり、内側の毛皮質を取り巻いて保護しています。
色素がない透明な細胞からなっていて、1枚の細胞は厚さ約0.5mm~1.0μm、長さ約45μmで、6~8枚が密着して重なり合った構造となっています。キューティクルは毛髪の10~15%を占めると言われています。
どうしてヘアケアにおいて、キューティクルケアと言われるほど「キューティクル」が注目されるのかというと、もちろん髪の毛の外側だから美容的に目立つということもあります。キューティクルは硬質のケラチンタンパク質で作られて硬いというイメージがありますが、摩擦に弱いという性質があるのです。したがって、過度なブラッシングや無理なブラッシング、乱暴なシャンプーによって傷ついたりはがれやすくなってしまいます。
さらにこのキューティクルは3層に分けることができ、一番外側から並べてみると、エピキューティクル epicuticle、エキソキューティクル exocuticle、エンドキューティクル endocuticle となります。

エピキューティクルは毛髪表面で約10nmの厚さで、シスチンを含むタンパク質と脂質とからなります。
角質溶解性薬品、蛋白溶解性薬品に対する耐性が最も強い層ですが、硬くて脆いため、物理的な作用に弱い部分になっています。
エキソキューティクルは、外小皮と呼ばれ、シスチンが総アミノ酸の約20%を占める、厚さ約100~300nmのケラチン層です。薬品に対する特徴としては、蛋白溶解性の薬品に対する耐性はあるが、シスチン結合を切る薬品には弱くなっています。

エンドキューティクルは内小皮と呼ばれています。厚さは約50~300nmでシスチン含量に乏しくなっています。酸性や塩基性のアミノ酸が他のキューティクルより多く含まれるため水による膨潤性があります。ケラチン侵食性の薬品には強いが、蛋白侵食性の薬品には弱くなっています。

 カテゴリ

 タグ